インフルエンザのワクチンは、これまでは注射による不活化ワクチンの接種のみでしたが、海外で2003年ごろから使用されている弱毒生ワクチン(フルミスト点鼻液)が、日本でも今秋から使用できることになりました。症状が出ない程度に弱めたインフルエンザウイルスが含まれるワクチンを鼻の中に噴霧します。鼻に噴霧することにより、インフルエンザの侵入場所である鼻の粘膜に直接免疫をつけることも期待されています。対象年齢のお子様で、注射が苦手な子におすすめします。但し、鼻水が多い、泣いてしまう、といった場合には十分な効果が得られない場合がありますのでご注意ください。
有効性
国内で行われた第Ⅲ相試験では、2歳以上19歳未満の健康な子どもを対象にした無作為化プラセボ対照試験において、フルミスト接種群はプラセボ群に比べてインフルエンザの発症率が28.8%低減しました。
使用方法
対象年齢
2歳以上19歳未満。成人の方は適応がありません。
投与方法
0.2mLを1回、各鼻腔に0.1mLずつ噴霧。
注意事項
接種不適当者
- 明らかな発熱や重篤な急性疾患のある方
- アナフィラキシーの既往がある方
- 免疫機能に異常がある方
- 妊娠している方
- 気管支喘息の症状が安定していない方
接種後の注意
ほかのワクチンと特に注意することは変わりはありません。
接種当日は過激な運動を避けましょう。
高熱などの異常が見られた場合は速やかに医師の診察を受けてください。
接種後1〜2週間は重度の免疫不全者との接触を避けてください。
副反応
鼻閉・鼻漏、頭痛、発熱などが報告されています。
接種について
接種は完全予約制です。当院予約サイトより予約ください。
予約された方は、こちら(クリックお願いします)の説明文章を読み、問診票をダウンロードし記入の上、接種当日、母子手帳とともに御持参ください。